新型コロナウィルスの感染拡大でなかなか開催できなかったつなごう会が開催され、10人の本人さんが参加されました。
日時・場所 3月21日(日) 9時30分〜12時 パレア10階会議室
活動内容
・近況報告
・松村先生の厚生労働大臣ボランティア功労者賞のご紹介
・次年度の活動について
・オンラインによる中国・四国ブロックの本人部会の活動の見学
@ 近況報告
昨年11月以来のつなごう会。みなさん待ちわびておられて、コロナ禍の現在の生活の様子や仕事のことなどを発表なさっていました。
・清掃の仕事。ドアノブや手すり、机などを消毒液で消毒している。手が荒れないように気をつけている。
・店に行かなくなったりして、動くことが減り、体重が増えた。
・三密にならないようにしている。
A 松村先生の厚生労働大臣ボランティア功労者賞のご紹介
※すでにお伝えしたとおり、松村先生は、大学4年から現在までの54年間にわたる育成会の本人部会「つなごう会」(青年教室)へのボランティアのご功績により、厚生労働大臣賞を受賞されました。
会長より、つなごう会の皆さんへのご紹介をいたしました。
B 令和3年度のつなごう会の活動の希望
・新型コロナウィルスが収まったら、つなごう会で日帰り旅行に行きたい。
新しくなった阿蘇大橋を渡って高森に行きたい。
・新しくなった熊本駅周辺に行ってみたい。
C オンラインによる中国・四国ブロックの本人部会の活動の見学
・全国育成会の又村さんが東京から進行して、中国・四国ブロックの11〜12の本人部会の団体から、現在の活動の様子やさまざまな意見などがオンラインで出されました。
・つなごう会の皆さんも、ほとんどの人がオンラインでの会議は初めてでしたが、又村さんの進行で、それぞれの支部の方たちが次々と発言されるのを興味深く見学されていました。
・コロナ禍の中、市や県、九州ブロック、全国といったそれぞれの大会が中止となったり、今回のようなオンラインでの開催など、実情に合わせた対応となることが予想されます。つなごう会のメンバーの人たちも、こういった方法に慣れておくことも、大事だと思われます。
・なお、しょうぶの里から参加している人たちは、しょうぶの里からオンラインの様子を見ました。
※参加された人たちは、久しぶりに仲間や支援者と会えて、本当にうれしそうでした。
※4月は、18日(日)に、希望荘で「はじまりの会」を開催する予定です。
午前10時から、議会棟2階の委員会室室で開催しました。
熊本市障がい保健福祉課からは、友枝課長、満永課長補佐の2人の方がご出席。
熊本市手をつなぐ育成会からは、西会長以下、副会長、理事、評議員など8人が参加しました。
[主な内容、協議題]
1 障害児入所施設・児童養護施設に入所する障がい児について
○障害児入所施設で暮らす18歳以上の「過齢児」の具体的な状況
○児童養護施設入所の障がいのある子どもたちの18歳後の就労や生活の場に関する支援の
仕組みや取組等について
2 新型コロナウィルス対策について
○以下の事態となったときの対応、熊本市での対策、方針などについて
・親が感染して入院した場合の我が子のこと
・本人が感染した場合の入院等の対応
3 災害時の対応について
○災害時の事前避難について
@昨年9月の台風10号襲来のように、事前に空前の被害が予想される場合の「福祉避難所」の
事前開設
A一般市民への「福祉避難所」や「福祉子ども避難所」の存在の周知
○ウィルス等感染防止対策を加えた運営マニュアルの見直し
○要援護者登録名簿登録者の現状について
・登録者の推移、名簿の管理、更新の方法など
・区役所に登録した情報の実際の災害時での対応について
4 地域生活支援拠点等の整備の進め方について
○今年度末までに自立支援協議会で検討を行うとしていた計画の進捗状況
○高齢の親と障がい者が一緒に暮らす、いわゆる老障介護について
@障がいのある方が65歳問題について
A熊本市の老障介護の実態把握や調査の実施
B知的障がい者専用の特別養護老人ホームの計画
○障がいのある人の地域生活支援に必要な短期入所サービスの増量計画について
○強度行動障がい者のグループホームの計画について
5 「日中サービス支援型生活援助」について
※制度創設3年だが県内には殆ど開設例がない。
○法人の負担をできるだけ軽減するような行政の支援や補助等について
[意見交換会を終えて]
新型コロナウィルスの感染拡大に伴うさまざまな影響は、障がいのある人や親・家族の生活にも及んでいます。今年度の育成会の資料にも、これに関連した内容を多く入れてお尋ねをしましたが、一つ一つについて、ていねいに回答やご説明をいただきました。
毎回のことながら、友枝課長様のお人柄が感じられるお話には感銘深いものを感じています。
障がい保健福祉課様の皆さまには、年度末の大変お忙しい中、時間を取って丁寧に対応していただきましたことに心より感謝を申し上げます。
文責:橋
午前10時から、市教育センター3階会議室で開催しました。
熊本市教育委員会からは、福島教育政策課長、若杉総合支援課特別支援教育室長、大竹主任指導主事、三谷主査の4人がご出席。
熊本市手をつなぐ育成会からは、西会長以下、副会長、理事、評議員など7人が参加しました。
[主な内容、協議題]
1 熊本市立あおば支援学校について
○市民の期待を担い待望の開校 どんな学校を目指していくのか
@熊本市初の小・中学部の特別支援学校としての教育の特色
A城東小学校・藤園中学校との交流及び共同学習、教職員間の連携など
B平成さくら支援学校との教育その他の継続性や連続性、進学における関係性など
C熊本市の特別支援教育のセンター的機能としての役割
2 熊本市立高等学校における通級による指導の実施に向けた検討や準備について
※平成30年度から、高等学校における通級による指導がスタート
3 コロナ禍、学校や児童生徒への影響について
○他の自治体に先んじて導入のタブレット等を活用したオンライン授業の特別支援学校や特別支援
学級等での具体的な活用の取組
○休校で、家でゲーム漬けの子どもたちへの対応
○その他、長期の休校中での障がいのある子どもへの対応
4 就学や進学における学校選択について
○障がいのある子どもの就学に際して、保護者への情報提供や就学相談、本人・保護者の意見
聴取、意志確認等の在り方について
5 担任等と保護者との連携について
○卒業後の進路決定に向けて、保護者と担任、進路指導主事などでの情報共有や話し合いについて
○保護者と担任間で、子どもの指導に関する指導目標や方法・内容等の日常的な意見交換や
話し合いの実施について
6 特別支援学級在籍児童生徒の交流学級の授業参加について
○交流学級で授業を受けることについて、望ましい授業参加の在り方
○流学級で受ける授業の科目や時間数の基準や方針など
7 交流及び共同学習について
○熊本市立の小・中学校134校の交流及び共同学習の取組の実態
・自校の特別支援学級との交流及び共同学習実施での配慮
・特別支援学級がない小・中学校での交流及び共同学習の実施
8 今年度の教員研修について
○新型コロナウィルスの感染拡大のため、研修などの中止や縮小、延期等がある中での専門性の
向上や資質向上に向けた教員研修の実施について
[意見交換会を終えて]
新型コロナウィルスの感染拡大に伴うさまざまな影響は、障がいのある子どもの学びや保護者を含めた生活にも及んでいます。今年度の育成会の資料にも、これに関連した内容も入れてお尋ねしましたが、一つ一つに丁寧にご回答やご説明をいただきました。
令和2年4月に開校した、2校目の市立特別支援学校、あおば支援学校は、子どもや保護者、市民の期待に応えるべく、校長先生をはじめ教職員の方々ががんばっておられるようです。
熊本市の特別支援教育に関しては、ちょうど意見交換会の資料作成時に、「第2次熊本市特別支援教育推進計画(素案)」に関するパブリックコメントを募集中で、重複はしましたが、そちらの方にもいくつかの意見を出させていただきました。
特別支援学校2校の開校などで、熊本市の障がいのある子どもの教育(特別支援教育)がますます充実することを期待しているところです。
市教育委員会の皆さまには、年度末の大変お忙しい中、時間を取って丁寧に対応いただきましたことに心より感謝を申し上げます。
文責:橋
松村忠彦先生は、知的に障がいのある社会人を支援することをライフワークとされ、大学4年生から、熊大附属養護学校時代、そして、現在までの54年間、育成会の本人部会「つなごう会」(青年教室)に支援者として、活動に参加されています。松村先生にご支援いただいた54年間は、まさに、青年教室・つなごう会の歴史そのものでもあります。 ⇒※松村先生の活動のご様子
この度、その長年にわたる障がい者支援に係るボランティアとしてのご功績により、厚生労働大臣賞を受賞されました。
育成会のつなごう会・青年教室は、昨年、「熊本市手をつなぐ育成会 本人部会「つなごう会」の59年にわたる歩み」として、令和元年度「障害者の生涯学習支援活動」に係る文部科学大臣表彰(功労者賞)を受賞しましたが、それに続くおめでたいできごとです。
例年なら、厚生労働省が主催する全国福祉大会において、大臣から表彰を受けるところですが、今年は、新型コロナウィルスの感染防止のため、残念ながらそれができず、育成会事務局での受賞式となりました。
松村先生、本当におめでとうございます。そして、これからも、ご支援、よろしくお願いいたします。
《授賞式の様子》 12月24日(木)事務局
表彰状授与 友枝課長のご挨拶
松村先生のお話
マスクを取って記念撮影 表彰状(※手書き)
11月は、皆さんが楽しみにされていた扇田ふれあい広場パークゴルフ場でのパークゴルフでした。
当日は、今年も快晴のポカポカ陽気のもと、小グループに分かれてゲーム開始。
※画像は、前年のものです。
毎年参加される人が多いので、皆さんすごく上手で、ゲームに励んでいました。
今年度は、当初は8月1日(土)に実施予定でしたが、新型コロナウィルス感染拡大のために、11月に延期していました。今年度は、以下の日程・内容で実施しました。
1 開 会 9:50〜 9:55
2 講演 9:55〜11:15 (80分)
「障がいのある人に関わる職員に一番伝えたいこと」
前チャレンジめいとく・ケアハピネス施設長 松村 忠彦 様
3 講義 11:25〜12:45 (80分)
「自閉症者の行動の理解と支援」
前熊本市発達障がい者支援センターみなわ所長 幅 孝行 様
〜 昼 食 ・ 休 憩 〜 12:45〜13:45
4 グループワーク 13:45〜15:20 (95分)
「私たちが考える育成会のビジョン・将来像、中長期計画」
○講 演
講演では、前チャレンジめいとく・ケアハピネス施設長の松村忠彦先生から、「障がいのある人に関わる職員に一番伝えたいこと」というテーマでお話をいただきました。
松村先生は、熊本大学教育学部附属養護学校で38年間のご勤務のあと、ご退職後は、「チャレンジめいとく」の立ち上げに関わられ、初代施設長、平成26年からは、ケアハピネスの施設長を今年3月までなさっていました。
先生は、社会に出た知的に障がいのある人たちのアフターケアをライフワークとされ、学校時代は、長く進路指導に関わられる一方、育成会の青年教室・つなごう会には、大学4年から現在まで、実に54年間も参加をいただくなど、育成会ともとても関わりの深い先生です。
当日は、温かな口調で、熊本市育成会の成り立ちや青年教室・つなごう会の懐かしいお話をうかがうことができました。アンケートでも、
・先生に教えてもらった子供さんは幸せだったと感じました。
・先生がどんなふうに教育をして来たかと今まで教え子などから信頼されていることがよく
分かりました。
・とても温かい口調でお話を聞くことができました。・・・・いろんな思い出話をされていました
が、最後に、「暴力は絶対に許さない」と強い口調に先生の信念を感じました。
といった感想が出されていました。
※なお、松村先生の長年にわたるご支援への感謝として、今年度、熊本市育成会から、先生を「令和2年度ボランティア功労者に対する厚生労働大臣表彰」に推薦し、この度、内定の連絡がありました。
○講 義
次に、前熊本市発達障がい者支援センターみなわ所長の幅 孝行先生から、「自閉症者の行動の理解と支援」という設題でご講義いただきました。
幅先生は、県立・国立の養護学校(特別支援学校)で長年ご勤務、ご退職のあとは、熊本市社会福祉事業団で、希望荘館長、その後、熊本市発達障がい者支援センターみなわの施設長を、今年3月までなさっていました。
支援者にとっては、利用者さんの障がい特性の理解は非常に重要ですが、障がいの中でも、特に障がい特性の理解が難しいのが自閉症スペクトラムの人です。その理解と支援の考え方や方法について、学校やみなわでの豊富な実践やご経験をもとに、とても分かりやすくお話をしていただきました。アンケートでも、
・できないことや問題となる行動に目を向けることでは支援はうまくいかない。このことは、いつも
忘れないよう心がけていますが、支援において一番大事なことだと、氷山をたとえにした適切な
理解と支援のお話はとても勉強になりました。
・1人の子どもをあてはめてお話を聞きました。これまでにもわがままなのか?特性なのか?で悩む
ことが多くありました。今行っている対応でよいのか、また、改めて考えてしまいました。
といった感想が出されていました。
〜 昼 食 ・ 休 憩 〜
※お昼は、しょうぶの里の厨房が用意してくれたおいしい昼食でした。
○グループワーク
テーマ:「私たちが考える育成会のビジョン・将来像、中長期計画」
熊本市育成会では、昨年度、30年ぶりに会長が交代するなど、世代交代や人の交替が進んでいます。
また、会では、会員の高齢化が進む一方、若い親世代の会員数は減少傾向にあります。
昨年度実施した、就学中の児童生徒の若い親世代がどんなことに困り、どんなニーズがあるのかの意向調査では、就学中の親世代で熊本市育成会を知っているのは、小・中学校特別支援学級で10数%、特別支援学校で30%に過ぎず、育成会の存在や育成会の活動への期待感が低下していることが明らかとなりました。
一方、育成会の各事業所は、それぞれ、利用者へのよりよい支援やサービスの充実向上に向けて、日々努力を重ねています。
このような現状を踏まえ、育成会では、現在、1年をかけて、今後の育成会のあり方、目指す方向などについてのビジョン・中長期計画の策定をしているところです。
そこで、今回のグループワークでは、育成会のビジョン・中長期計画の中間まとめ案について、育成会職員にも大いに考え、意見を出してもらい、その意見、感想、具体的な提案などをビジョン・中長期計画に反映できたらと考えました。
※プレゼン資料
グループワークでは、事務局・各事業所間の壁を取り払って、活発な意見交換が繰り広げられていました。
職員にとっては、育成会職員としての自覚や誇りは普段から持っているでしょうが、改めて、育成会とは?、と正面から考える機会はそれほど多くはないとは思います。
※報告場面
今回のグループワークで、育成会、そして、事業所のめざすべき方向性や取組について考えるきっかけとなったのではないかと思います。
《おわりに》
職員の資質向上と育成会職員としての意識を醸成し所属を超えた一体感を持つことを目的に、年1回実施の本研修会も今年で第4回目。
今年度は、初めて障がいの知識・理解に関する講義を入れましたが、障がい、特に、自閉症スペクトラムに関する理解が深まったのではないかと期待しています。
また、職員にも、ずいぶんと顔の見える関係ができつつあるのではないかと、グループワークでのディスカッションを聞いて思ったところです。 文責:橋
今年のつなごう会は、新型コロナウィルス感染拡大の影響で、7月にスタート。しかし、その後、感染が猛拡大して第二波に。8月予定の活動は結局中止となりました。
その後も、リスクレベルも4(特別警報)が続いて、9月の活動も心配されましたが、ようやく収束傾向に。
9月は、文化、芸術の秋。県立美術館で、「二の丸動植物園」や「歴史をこえて 細川家の名宝 国宝」を鑑賞しました。
《気持ちのいい秋の朝 県立美術館前に集合》 《はじめに、「二の丸動植物園」を鑑賞》
《次に、細川家の名宝 国宝を鑑賞》
その後、希望者で、熊本城の復興の様子を観覧する「熊本城特別公開」も見ることができました。
《再び雄姿を見せた熊本城天守閣》
新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、ずっと実施できなかったつなごう会が、7月26日(日)
午前10時から、パレア熊本ではじまりの会を開き再開しました。
2月以来、5ヶ月ぶりの再開で、つなごう会のメンバーの方も支援者や関係者の皆さんも、とても
うれしそうでした。
今後は、今までどおり月1回の活動が計画されています。
〒860-0004
熊本市中央区新町2丁目4-27
熊本市健康センター新町分室内
会長 西 惠 美
TEL 096-352-0010
FAX 096-352-1459
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